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「そして輝くウルトラソウル!杯!」開催 競馬のレースって誰でも命名できるの? 競馬場に聞いてみた

思ったよりもリーズナブル。

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 4月22日、ばんえい競馬にて「そして輝くウルトラソウル!杯!」が開催されました。ばんえい競馬を始め地方競馬や競輪、ボートレースでは、ネタのような名前のレースが度々話題になります。個人が簡単にレース名をつけられるものなのでしょうか?

 過去の例をあげると、2003年に戸田競艇場で行われた「『だいこんおろし』の彼女募集記念レース」。実況をしていたアナウンサーが協賛理由を読みあげていたところツボに入ってしまい、ナレーションを続けられなくなる事態に。ある意味伝説となっています。

 その他、ネット上にはアイドルマスターなどの美少女系アニメやゲームのキャラクター名を冠したレースの動画が多数アップされています。例えば、荒尾競馬での「三浦あずさ永遠の二十歳記念」高知競馬の「星井美希誕生日特別」など。キャラの名前がレース名として表示されたり、実況アナがそのレース名を読み上げたりするところがとてもシュールです。さらに高知競馬の実況を担当する橋口アナウンサーはそのような痛いレース名にも全く動じず、さらに入念な下調べによりキャラクターの周辺情報を淡々と正確に説明することで人気があります。

ばんえい競馬 ウルトラソウル杯のキャプチャー 本当にやってた「そして輝くウルトラソウル!杯!」(地方競馬ライブより)

 実際にどうやったら、このようなレースを開催できるのか、ばんえい競馬を主催する帯広競馬場に取材しました。

――レースを命名するための費用はどれくらいかかるのでしょうか?

A: 1万円以上の協賛金をいただいています。1万円ちょうどでも大丈夫です。1万円以上の協賛金はご好意として受け取り、優勝者への賞金などになります。

――申し込み方法を教えてください

A: ネットでお申し込みいただくか、応募用紙に必要事項を記入の上、郵送またはFAXでお申し込みください。申し込み後に担当者とやりとりをしてレース名など詳細を決めていくことになります。

ばんえい競馬 協賛レースの案内キャプチャー 「個人協賛レース」の案内が公式サイトにありました(帯広競馬場より)

――レース名はかなり自由なように見えますが、何か制約はありますか?

A: 公序良俗に反するものはお断りするほか、芸能人の名前やアニメのキャラクター名など著作権がからむものは、本人に事務所等に確認いただいています。

――どのようなレース名が多いですか?

A: 結婚記念や帯広に来た記念、退職する方への記念など、何かを記念するものが多いです。芸能人やアニメ・ゲームのキャラクターの名前が入ったものよりも、普通に記念としてのご利用の方が多いです。

 「個人協賛レース」で調べると、地方競馬などいろいろなレースに名前をつけられるようです。費用も数千〜数万円と意外にお手軽です。個人協賛ではレース名をつけられるほか、表彰式にプレゼンターとして参加できたり、特別席で観戦できたりなど、各会場でいろいろな特典が用意されています。

 競馬が好きな上司への退職プレゼントが「特別席で自分の名前が入ったレースを観戦する」なんてステキですよね。個人協賛が可能なところは複数あるようなので、近くの競馬場や競輪場で「自分記念レース」ができるかもしれませんよ。

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高橋ホイコ

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