デイリースポーツでは週刊高校野球で、来年のドラフト候補選手について取り上げ、投手が豊作になるとしている。
来年のドラフトの気配
今夏は大会前より、2年生投手が話題となっていた。6月に発表されたU18代表の1次候補には大船渡・佐々木朗希投手、日大三・井上広輝投手、横浜・及川雅貴投手、星稜・奥川恭伸投手、創志学園・西純矢投手、菰野・岡林勇希投手の6人が選出され話題となった。最終的には奥川投手一人となったものの、甲子園では奥川投手と井上投手が150キロを記録、佐々木投手は岩手大会で154キロを記録し、西投手も岡山大会で150キロを記録した。
甲子園の1回戦で好投を見せた。創志学園・西投手には、広島の苑田スカウト部長が「何をとっても素晴らしい。来年の1位候補になる」と話すと、中日の中田スカウトディレクターも「来年の目玉になる」と話した。甲子園開幕戦で150キロを記録した奥川投手には阪神の筒井スカウトが「雰囲気は2年生に見えない。気持ちも強いし投手として大切なものを持っている」と評価した。
日大三の井上投手も150キロを記録したが、チームメイトの広沢優投手も189cmの長身から148キロの速球を見せた。体重が78kgとまだ線が細く、まだまだ成長できる選手として注目される。横浜の及川投手は夏の神奈川大会からやや不調だった。最速152キロだが甲子園では145キロどまり、それでも左腕では最速で秋から来年に向けてさらに成長が期待される。
他にも木更津総合の根本太一投手はリリーフで149キロを記録し、甲子園のスタンドをにぎわせた。秋からは先発としてエースとしての成長が期待される。
記事では書かれていないが、他にも長崎・有明高校の浅田将汰投手は183cmの右腕で最速145キロを記録している。東海大札幌の小林珠維投手も183cmの大型右腕で146キロの速球を投げる。羽黒の篠田怜汰投手も145キロを記録しており、甲子園で力のある球を見せた。石岡第一の岩本大地投手は今春に145キロを連発し最速146キロを記録、常総学院の岡田幹太投手もU15代表の投手で本格派投手と注目される。
習志野の飯塚脩人投手も179cmの本格派で、すでに150キロを記録しているという情報もある。丹生の玉村昇悟投手は球速は140キロ前半だが、1試合に2桁奪三振が当たり前のキレの良い球を投げる。英明の黒河竜司投手はすでに実績十分のエースで、興南の宮城大弥投手も2年連続の甲子園登板で、昨年よりパワーアップした投球を見せた。近江の林優樹投手も甲子園で落ち着いた投球を見せ、体の大きくない選手だがプロからの評価は高い。
まさに投手は、過去最高の投手陣がそろっているといっても過言ではないかもしれない。怪我無く順調にこれれば、来年のドラフトは大豊作となりそうだ。
野手にも逸材
高校生では昨年は清宮、安田、中村選手、今年は根尾、藤原、小園選手と、2年連続で野手が注目された。来年はそこまで注目されている野手はいないものの、甲子園でも逸材が光を放った。
花咲徳栄の韮澤雄也選手は、遊撃手としてこの夏にトップクラスの動きを見せ、打撃でも光った。プロ入り選手が続く花咲徳栄で、今年は野村佑希選手、来年は韮澤雄也選という事になりそうだ。
として特に捕手が注目される。近江の有馬諒選手はこの夏の甲子園で注目された。リードや判断力に優れ、肩も安定して強く、フットワークなどでも見せた。1年生のころからプロが注目をしているが、この甲子園でその実力を知らしめた。智弁和歌山の東妻純平選手はとにかく鬼のような肩を見せ、セカンドやファーストへのスローは、その度に球場をざわつかせる。星稜の山瀬慎之助選手は中学の軟式でNO.1捕手で、奥川投手とともに成長を続ける。
他にも常総学院の菊田拡和選手はパワーあふれる打撃があり、埼玉栄の和田康平選手も185cm86kgの体から痛烈な打球を放つ。東邦の石川昂弥選手も185cmからのパワーを見せ、智弁和歌山の黒川史陽選手もセンバツ、夏と甲子園を経験し成長が見込まれる。
有馬選手はドラフト1位で獲っても価値がある選手だと思う。
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