イエメンのフーシ派、サウジ空軍基地に弾道ミサイルを発射

イエメンのフーシ派、サウジ空軍基地に弾道ミサイルを発射
 10月15日、内戦状態にあるイエメンで、ハディ大統領派と対立するイスラム教シーア派武装組織「フーシ」とそれに協力する武装組織が、隣国サウジアラビアによる軍事介入への報復として、サウジの空軍基地に向け弾道ミサイルを発射した。写真はフーシ派の兵士。サヌアで14日撮影(2015年 ロイター/Khaled Abdullah)
[ドバイ 15日 ロイター] - 内戦状態にあるイエメンで15日、ハディ大統領派と対立するイスラム教シーア派武装組織「フーシ」とそれに協力する武装組織が、隣国サウジアラビアによる軍事介入への報復として、サウジの空軍基地に向け弾道ミサイルを発射した。
フーシ派が運営するテレビ局「アルマシーラ」は、スカッドミサイル1発が、サウジ南部最大の空軍基地に向け発射されたと報じた。
「フーシ」に協力する武装組織の報道官は、ミサイルは基地に命中し「広範囲を破壊」したと述べた。サウジ側のコメントは得られていない。
これまでにも、イエメンからサウジに向けてスカッドが発射されたことが数回あったが、少なくとも2回は、米国が提供したパトリオットミサイルにより撃墜されていた。
政権側を支持するサウジは、イランの支援を受ける「フーシ」の排除と政府の復権に向け、今年3月からイエメンへの軍事介入を開始。国連によると、空爆と地上戦により少なくとも5400人が死亡している。

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