ダフラアラビア語: الداخلة‎, Dakhla, Dajla, Ad Dakhla)は、西サハラの都市。大西洋に面する港湾都市で、アイウンの約550km南にある。現在はモロッコ実効支配している。旧称はビリャ・シスネロスビジャ・シスネロススペイン語: Villa Cisneros)。2006年当時の人口は約67,000人[2]。日本語ではダクラとも表記される[2]

ダフラ

الداخلة
Eddaxla / ⴷⴷⴰⵅⵍⴰ
Dajla/Villa Cisneros
Dakhla
Skyline of ダフラ
ダフラの位置(西サハラ内)
ダフラ
ダフラ
ダフラの位置(アフリカ内)
ダフラ
ダフラ
座標:北緯23度43分 西経15度57分 / 北緯23.717度 西経15.950度 / 23.717; -15.950
地域 西サハラ
地方 ダフラ=オウィド・エッ=ダハブ地方
オウィド・エッ=ダハブ州英語版
人口
(2014)[1]
 • 合計 106,277人
等時帯 UTC+1 (CET)
Ad Dakhla (Villa Cisneros)

ダフラは長い砂洲の先端にあり、東側には大きながある。リオ・デ・オロ地域の中心都市で、空港無線局インターネットカフェモスクなどがある。1502年にスペインによって発見されたダフラには、1884年にスペインの軍事基地が建設され、現在もその名残がみられる。

ダフラの港は主に漁港として利用されている[2]。東側の湾には藻場塩類平原が広がり、アマモ属英語版Zostera noltii英語版甲殻類Cerapopsis takamadoオランダ語版などのマカロネシア、モロッコまたはサハラ砂漠固有種の生物およびオニアジサシニシセグロカモメハジロコチドリなどの渡り鳥が生息している。一帯はアフリカウスイロイルカの生息の北限でもあり、2005年にラムサール条約登録地となった[3]

経済 編集

石油 編集

ダフラの海岸部には石油が埋蔵されていると考えられており、領土紛争の要因にもなっている[4]。2015年初頭にアメリカ合衆国コスモス・エナジー英語版社とイギリスのケアン・エナジー英語版社は現地の住民の許可を得ない原油の調査を行った[4][5]

カキ工業 編集

カキの養殖はダフラの伝統的な産業である[4]。収獲されたカキは現地に出荷され、次いでマラケシュカサブランカのレストランに卸され、余ったものがヨーロッパに輸出される[4]。2015年4月にVICEは近年になってダフラのカキがヨーロッパの高級レストランに輸出され始めたと報告している[4]

スポーツ 編集

ダフラは水上スポーツの中心地として知られており[6]カイトサーフィンウィンドサーフィンキャスティングといった競技が盛んに行われている[7][4]

ギャラリー 編集

脚注 編集

参考文献 編集

  • 飯山陽「ダフラ」『世界地名大事典 3』 中東・アフリカ、朝倉書店、2012年11月。ISBN 978-4-254-16893-8 

外部リンク 編集