安田成美

日本の女優 (1966-)

安田 成美(やすだ なるみ、1966年昭和41年〉11月28日[3][4] - )は、日本の女優ナレーター東京都文京区出身[4]。所属事務所は田辺エージェンシーキナシコッカ所属。明治学院大学文学部2部中退。夫はとんねるず木梨憲武

やすだ なるみ
安田 成美
本名 木梨成美[1][2]
生年月日 (1966-11-28) 1966年11月28日(57歳)
出生地 日本の旗 日本 東京都文京区[3][4]
身長 168 cm
血液型 B型[4]
職業 女優ナレーター
ジャンル 映画テレビドラマCM
活動期間 1981年 -
配偶者 木梨憲武1994年 - )
事務所 キナシコッカ
公式サイト 安田成美 Offical Web Site
主な作品
テレビドラマ
同・級・生
キモチいい恋したい!
素顔のままで
春よ、来い
ドク
てっぱん
朝が来る
映画
マリリンに逢いたい
バカヤロー! 私、怒ってます
大河の一滴
最後の忠臣蔵
HOME 愛しの座敷わらし
任侠ヘルパー
Fukushima 50
 
受賞
日本アカデミー賞
優秀主演女優賞
1988年マリリンに逢いたい』『バカヤロー! 私、怒ってます
2001年大河の一滴
優秀助演女優賞
2020年Fukushima 50
その他の賞
ヨコハマ映画祭
主演女優賞

1986年犬死にせしもの
受賞歴参照
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略歴 編集

出生地は東京都大田区大岡山[5]。4歳の時に同じ東京都の荒川区に移り[5]、中学入学と同時に文京区へ。文京区で育ったのは中学生の時からである[5]。「しくるように」という意味で父が成美と名付けたという[5]

中学在学中にスカウトされ、1981年に花王ビオレのCMでデビュー。翌年にドラマ『ホーム・スイート・ホーム』でドラマ初出演[6]

1983年、『風の谷のナウシカ』のアニメ映画化にあたって募集されたイメージガールのオーディションで約7500人の中からグランプリを獲得[3]

1984年、同映画のイメージソングに採用されたシングル曲「風の谷のナウシカ」(作詞:松本隆、作曲:細野晴臣)で歌手デビュー。この曲は同名のアニメ映画風の谷のナウシカ』のイメージソングとなり、オリコンシングルチャートでも10位にランクインされるヒットとなったが、映画本編には使用されていない。同年、デビュー曲「風の谷のナウシカ」を含む、ファーストアルバム『安田成美』(高橋幸宏プロデュース)を発売。

1988年、約4年ぶりとなるセカンド・アルバム『ジィンジャー』(大貫妙子プロデュース、小林武史かしぶち哲郎スティーヴ・ジャンセンが参加)を発売。

1989年に主演した『同・級・生』以降、トレンディードラマのブームに乗り主演ドラマが相次いでヒット[3]1992年中森明菜とダブル主演した『素顔のままで』では最高視聴率31.9%の高視聴率を記録した[3]

1994年NHK連続テレビ小説春よ、来い』の主演を務めるも途中降板する。同年、映画『そろばんずく』で共演したとんねるず木梨憲武と結婚[3]。翌年に長男、1999年に次男を出産。

休業を経て2000年日本テレビのドラマ『リミット もしも、わが子が…』で復帰。事務所を田辺エージェンシーから夫の木梨が代表取締役社長を務めるコッカ(現:キナシコッカ)に移籍[7][8]2001年大河の一滴』で7年ぶりに映画主演を務めた。2004年、長女を出産、再び休業期に入る。

2004年頃から、夫と共に東京・麻布にて「3116 GALLERY CAFE」というカフェの経営を始める[6]

2006年4月、関西テレビのドラマ『さいごの約束』で復帰。

2016年、初エッセイ本『愛だナ!』を出版[9]。2020年2月、エッセイ集「日々を編んでいく」を出版。タイトルにつながるように趣味は編み物[10][11]

エピソード 編集

デビューの推薦人 編集

写真家の山岸伸によると、安田の当時の担当マネージャーが「かわいい子がいるので会ってくれ」と申し入れがあり、市ヶ谷の喫茶店ルノアールで会うことになった。その後も彼女とたびたび仕事をともにしたことで、写真家としての生活が軌道に乗ったと感じていることをブログで述懐している[12]。この時の写真は、写真集『安田成美』にも収録されている[13]。山岸は、『風の谷のナウシカ』のイメージガールとして安田がデビューする際の推薦者の一人だったとも述べている[12]

突如のドラマ降板 編集

1994年度下期から1995年度上期にかけて放送されたNHK連続テレビ小説春よ、来い』で、1年間ヒロインを演じる予定であったが、撮影途中の1995年2月に「肉体的精神的な疲労による体調不良」を理由に突如降板した[14]。この件に対し『春よ、来い』原作・脚本の橋田壽賀子が「飼い犬に手を噛まれた」と発言して波紋を呼んだ[15]。代役は中田喜子が務めた。

2010年度下期に放送のNHK大阪放送局製作の連続テレビ小説『てっぱん』でヒロインの養母役で15年ぶりに出演することとなった[14]

妖精 編集

子供のころに妖精を見たことがあるとテレビ番組で語っている。このエピソードを基に木梨が妖精のキャラクターを制作し、事務所と同名の「コッカ」と名付けた[16]

出演 編集

テレビドラマ 編集

テレビアニメ 編集

映画 編集

吹き替え 編集

劇場アニメ 編集

舞台 編集

CM 編集

ナレーション 編集

受賞歴 編集

音楽作品 編集

※すべて徳間ジャパンから発売。

シングル 編集

発売日 規格 規格品番 タイトル 作詞 作曲 編曲
1984年1月25日 EP ANS2008 A 風の谷のナウシカ 松本隆 細野晴臣 萩田光雄
B 風の妖精 白井良明
1984年4月25日 EP 7JAS-5 A トロピカル・ミステリー 松本隆 大村雅朗 萩田光雄
B 月のミューズ
1984年7月25日 EP 7JAS-9 A 透明なオレンジ 松本隆 南佳孝 船山基紀
B 夢の散歩
1984年10月25日 EP 7JAS-17 A 銀色のハーモニカ 松本隆 細野晴臣 細野晴臣

萩田光雄

B 悪戯な小鳥 大村雅朗 萩田光雄
1985年4月25日 EP 7JAS-30 A サマー・プリンセス 松本隆 林哲司 大村雅朗
B Sueはおちゃめなパン屋さん 鈴木博文 鈴木慶一 高橋ユキヒロ
2024年1月31日 配信 A 風の谷のナウシカ (2024 ver.)
B 銀色のハーモニカ (2024 ver.)

アルバム 編集

発売日 規格 規格品番 アルバム
1984年4月25日 LP 28JAL-9 安田成美
1988年3月25日 LP

CD

28JAL-3148

32JC-280

ジィンジャー

※大貫妙子初のプロデュース

  1. 思い出のロックンロール(作詞・作曲:Serge Gainsbourg、訳詞:大貫妙子)
  2. 浜辺のポートレイト
  3. パパを愛したように
  4. 夢は夢の中へ
  5. MOMO
  6. 夜のパティオで
  7. ハイウェイ歩けば
  8. 突然彼を奪われて
  9. 初めての街
  10. 星の降る夜
1994年12月21日 CD TKCA-70552
1988年9月25日 8cmCD 15JC-325 安田成美 "DIAMIND COLLECTION" CD MINI ALBUM
  1. 思い出のロックンロール
  2. パパを愛したように
  3. 初めての街
  4. 星の降る夜

ベストアルバム 編集

発売日 規格 規格品番 アルバム
1984年11月25日 LP

CD

28JAL-21

35JC-103

全曲集

Side:A

  1. 風の谷のナウシカ
  2. Sueはおちゃめなパン屋さん
  3. 透明なオレンジ
  4. 夢の散歩
  5. 寂しい優しさ
  6. 風の刺青(KAZE NO SHISEI)
  7. 水のナイフ

Side:B

  1. 銀色のハーモニカ
  2. 蝶をちぎった少女
  3. 星屑たちのクルージング
  4. 風の妖精
  5. 月のミューズ
  6. トロピカル・ミステリー
  7. 悪戯な小鳥
1989年9月25日 CD 30JC-444 全曲集
  1. 風の谷のナウシカ
  2. トロピカル・ミステリー
  3. 透明なオレンジ
  4. Sueはおちゃめなパン屋さん
  5. 寂しい優しさ
  6. 銀色のハーモニカ
  7. 水のナイフ
  8. 思い出のロックンロール
  9. パパを愛したように
  10. 夜のパティオで
  11. 突然彼を奪われて
  12. 初めての街
  13. 星の降る夜
  14. 悪戯な小鳥
  15. 風の刺青(KAZE NO SHISEI)
2013年5月8日 CD TKCA-73898 安田成美コレクション

書籍 編集

  • 写真集『安田成美』(1987年、撮影:山岸伸)
  • 『愛だナ!』(2016年11月11日、発行:ジュウ・ドゥ・ポゥム 発売:主婦の友社[9]
  • 『日々を編んでいく』(2020年2月5日、宝島社[10]

脚注 編集

  1. ^ 安田成美プロフィール”. 2023年6月28日閲覧。
  2. ^ https://www.instagram.com/p/C2vntq_yDkJ/?img_index=1
  3. ^ a b c d e f 別冊宝島2551『日本の女優 100人』p.115.
  4. ^ a b c d “安田成美 〜タレント名鑑〜”. スポニチ Sponichi Annex 芸能 (スポーツニッポン新聞社). オリジナルの2016年3月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160304114347/http://www.sponichi.co.jp/entertainment/meikan/ya/yasudanarumi.html 
  5. ^ a b c d BOMB学研)1985年1月号 p.13 -「安田成美 巻頭大特集」
  6. ^ a b 【この人物のオモテとウラ】安田成美 2006年3月29日掲載参考(ウェブアーカイブのキャッシュ)。
  7. ^ 「とんねるず」ファンクラブ閉会で解散説が浮上 木梨と安田成美も気になる動きが・・・ デイリー新潮 2018年10月9日配信 2021年5月13日閲覧
  8. ^ 株式会社コッカ 第19期決算公告 官報決算データベース 2019年02月25日官報掲載 2021年5月16日閲覧
  9. ^ a b “女優・安田成美さん初のエッセイ『愛だナ! 』発売”. PR TIMES. (2016年10月6日). https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000611.000002372.html 2016年10月11日閲覧。 
  10. ^ a b 安田成美さんに教わる「年を重ねる魅力」 『日々を編んでいく』”. J-CAST BOOKウォッチ (2020年9月7日). 2020年11月6日閲覧。
  11. ^ 安田成美|子育てで喜びを感じる瞬間は?子どもとの秘蔵エピソードを明かす”. FASHION BOX (2020年4月2日). 2020年11月6日閲覧。
  12. ^ a b 山岸伸 (2009年5月2日). “安田成美写真集”. アイドルブログ 写真家山岸伸・撮影日記. 2011年10月12日閲覧。
  13. ^ Quick Japan』 Vol.68『特集グラビアアイドル』でのインタビュー記事より。
  14. ^ a b 夕刊フジ (2010年5月13日). “安田成美、今度は大丈夫? あの途中降板、真相は?” (html). zakzak. 2012年11月18日閲覧。
  15. ^ 阿部嘉昭 『野島伸司というメディア』(図書新聞、1996年)、13頁
  16. ^ 木梨憲武×フェアリーズ 公式サイト 2021年5月23日閲覧
  17. ^ 『24時間テレビ』SPドラマで山田涼介が初主演”. ORICON (2015年6月23日). 2015年6月23日閲覧。
  18. ^ “黒柳徹子役は満島ひかり ドラマ「トットてれび」出演者決定”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2016年2月26日). オリジナルの2016年2月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160229090602/http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/02/26/kiji/K20160226012110850.html 2016年2月26日閲覧。 
  19. ^ 川島海荷、人生初の金髪で安田成美と対峙 「新たな挑戦ができる作品」”. シネマカフェ (2016年4月26日). 2016年5月18日閲覧。
  20. ^ 黒木華さん主演「みをつくし料理帖」制作開始!”. NHK (2017年2月7日). 2017年2月7日閲覧。
  21. ^ 黒木華さん主演『みをつくし料理帖スペシャル』制作決定!”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2019年7月23日). 2019年7月23日閲覧。
  22. ^ 主演・上川隆也「一億円のさようなら」9月27日(日)スタート!”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2020年7月17日). 2020年7月19日閲覧。
  23. ^ “上川隆也、白石一文原作ドラマ『一億円のさようなら』に主演 共演にSixTONES松村北斗ら”. ORICON NEWS (oricon ME). (2020年7月17日). https://www.oricon.co.jp/news/2167265/full/ 2020年7月19日閲覧。 
  24. ^ 土屋太鳳主演の新春ドラマ『優しい音楽』 仲村トオル・安田成美・佐藤浩市ら豪華キャスト決定”. ORICON NEWS (2021年12月8日). 2021年12月8日閲覧。
  25. ^ “吉岡秀隆&安田成美、『Fukushima 50』出演決定 吉岡「未来に向かっていくための映画の一つ」”. Real Sound (blueprint). (2019年7月10日). https://realsound.jp/movie/2019/07/post-387204.html 2019年7月10日閲覧。 
  26. ^ “西川美和の「すばらしき世界」で役所広司が元殺人犯に、仲野太賀と長澤まさみも出演”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2020年7月8日). https://natalie.mu/eiga/news/386589 2021年1月27日閲覧。 
  27. ^ 安田成美、優しい“ママ”恐竜に ディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』”. ORICON STYLE (2015年11月12日). 2015年11月12日閲覧。
  28. ^ “二兎社「ザ・空気 ver.2」に安田成美、眞島秀和、馬渕英里何、柳下大、松尾貴史”. ステージナタリー (株式会社ナターシャ). (2018年1月11日). https://natalie.mu/stage/news/264693 2020年9月4日閲覧。 
  29. ^ 女優の安田成美さんが出演する花王ソフィーナの新ハリ対策美容液「リフトプロフェッショナル ハリ美容液」の新CM「新ハリ美容液 誕生」篇、オンエア開始。”. CM Japan (2015年10月21日). 2015年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月22日閲覧。
  30. ^ 「正月広告50選 / 編集部」『広告批評』第158号、マドラ出版、1993年2月1日、118頁、NDLJP:1853127/61 
  31. ^ 「[三菱チルド冷蔵庫]安田成美」『Square 21 = スクウェア21 : human connection : 夢実現!志事人たちのコミュニティ誌』第94号、全国経営者団体連合会、1991年11月15日、38 - 39頁、NDLJP:2865130/21 
  32. ^ 新しくなったスーパー・ボタニカル・ドリンク、緑効青汁のTVCMに安田成美さんがご出演。”. アサヒ緑健 (2021年4月1日). 2021年4月20日閲覧。
  33. ^ “第44回日本アカデミー賞は大激戦 「Fukushima50」「罪の声」が最多12受賞”. 映画.com (エイガ・ドット・コム). (2021年1月27日). https://eiga.com/news/20210127/1/ 2021年1月27日閲覧。 

関連項目 編集

外部リンク 編集