冒険企画局

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冒険企画局
ADVENTURE PLANNING SERVICE
本社所在地 日本の旗 日本
178-0063
東京都練馬区東大泉3丁目29-21
設立 1988年8月27日
業種 情報・通信業
法人番号 5011601007931 ウィキデータを編集
事業内容 図書出版、ゲーム開発、ソフトウェアプログラミング、イベント、展示会等の企画、開催
代表者 近藤功司
売上高 500万円(2011年)
従業員数 1名
決算期 12月
関係する人物 河嶋陶一朗
藤浪智之
速水螺旋人 ほか
外部リンク 公式サイト (日本語)
特記事項:上記情報は帝国データバンク企業情報より
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冒険支援株式会社
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
178-0063
東京都練馬区東大泉3丁目29番21号
設立 2001年8月
業種 情報・通信業
法人番号 5011601007931
事業内容 ソフト受託開発、他の専門サービス
代表者 伊藤 公之
資本金 1000万円
売上高 1億1000万円(2013年)
従業員数 2名
決算期 8月
関係する人物 近藤功司
特記事項:上記情報は帝国データバンク企業情報より
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冒険企画局(ぼうけんきかくきょく、: Adventure Planning Service)は近藤功司を代表として1987年8月に発足した制作プロダクション[1]。あえてサークルに見えるような形をとっている[1]テーブルトークRPGボードゲームの制作で知られるが、アニメやゲームの攻略本・ファンブックといった書籍の編集・執筆、昨今ではコンシューマソフトの開発支援も行っている。「冒険企画局」は屋号であり、登記上の法人格(商号)は『冒険支援株式会社』である。

テーブルトークRPGの代表作はウィッチクエストサタスペ迷宮キングダムなど。TRPG製品については、冒険企画局自体で出版・展開している作品がある他、ホビーベース等から出版されているものがある。

代表的な所属クリエイターとして河嶋陶一朗星宮すみれ池上りき池田朝佳齋藤高吉らがおり、イラストレーターとしては高橋里佳落合なごみなどが所属している。 かつて所属していたクリエイターに、伏見健二、わきあかつぐみ(藤浪智之)などがいる。 また、関係の深いイラストレーターとしては速水螺旋人があげられる。

略歴[編集]

1987年8月に、近藤功司を代表として発足。結成のきっかけとなった企画は、ウォーロック誌(社会思想社)に掲載された黒川金山への取材があげられる。その後、ウォーロック誌やドラゴンマガジン誌(富士見書房)を中心に活動した。この時期の代表作に、ファンタジーRPGクイズ(五竜亭シリーズ)、ウィッチクエストなどがある。この時期はテーブルトークRPGとそれに関連する作品が多く、また「ユキリア世界」という共通ワールド、「アップルベーシック」という共通システムを展開していた。

その後ウォーロック誌の休刊時期を境に、テーブルトークRPG関連の作品の発表は休止状態となり、コンピュータゲームの攻略本などの編集・執筆、コンシューマソフトの開発支援を中心に活動する。またこの時期、近藤功司デザインによるパズルゲーム『あさめしまえにゃんこ』(1994年/スーパーファミコン)も制作した。

2000年代に、同人誌テーブルトークRPG界で活躍していた河嶋陶一朗がプロ・ゲームデザイナーとなり、冒険企画局所属となる。以後、テーブルトークRPG作品の発表を再開し、Role&Roll誌などでサポートを展開している。ただし、この時期のテーブルトークRPG作品は、ユキリア世界系の冒険企画局作品とは異なる系統の作品だと見なされることがある(特にサタスペ・シリーズは河嶋陶一朗がアマチュア時代から続けていた作品である)。

ユキリア世界[編集]

近藤功司が基本設定を行なった共通の世界設定で、1980 - 90年代前半に冒険企画局が展開した作品は、この世界に準拠している。

主要作品一覧[編集]

テーブルトークRPG[編集]

ユキリア世界系[編集]

サタスペ・シリーズ[編集]

メインゲームデザイン河嶋陶一朗によるシリーズ

  • 『サタスペ』(同人誌として発表)
  • 『サタスペ Re-MIX 99』(同人誌として発表)
  • 『サタスペ REmix+』 ホビーベース
    • 『サタスペ番外地』シリーズ
    • 『サタスペ食べ放題』
  • 『アジアンパンクRPG サタスペ』 新紀元社、2008年。
    • 河嶋陶一朗・冒険企画局『サタスペ リプレイ アジアンパンク GOGO!』 新紀元社〈Role&Roll Books〉、2009年。
    • 池田朝佳・冒険企画局 『サタスペ ホラー・リプレイ 叫びの家』 新紀元社〈Role&Roll Books〉、2010年。

迷宮キングダム・シリーズ[編集]

メインゲームデザイン河嶋陶一朗によるシリーズ

  • 『迷宮キングダム』 ホビーベース
    • 『迷宮クロニクル』シリーズ
    • 『まよカード』シリーズ - 『迷宮キングダム』のデータをカード化したもの
    • 『迷宮キングダム・リプレイ1 黙示録の乙女』 富士見書房〈富士見ドラゴンブック〉、2007年。
    • 『迷宮キングダム・リプレイ2 災厄の王子』 富士見書房〈富士見ドラゴンブック〉、2007年。
    • 『迷宮デイズ』 冒険企画局、2008年。
    • 速水螺旋人 『オープンダイス・キングダム』 冒険企画局、2009年。 - コミック

サイコロフィクション・シリーズ[編集]

河嶋陶一朗がデザインした基本システムに基づくシリーズ。

その他、告知されたが開発中の『カットスロート・プラネット』(ゲームデザイン:速水螺旋人)が存在する。

その他[編集]

その他の書籍[編集]

ボードゲーム、カードゲーム[編集]

  • 『迷宮牧場の決闘』 - 『迷宮キングダム』をテーマにした西部劇スタイルのカードゲーム
  • 『迷宮コンクエスト ダンジョン・ウォー』 - 『迷宮キングダム』をテーマにしたカードゲーム
    • 『迷宮コンクエスト エクスパンション ゴールド・ウォー』 - 『ダンジョン・ウォー』のエクスパンションセット。小鬼コイン付属
  • サタスペボードゲーム 大大阪 - 『サタスペ』をテーマにしたボードゲーム。ゲームデザインは中村誠
  • バロンポテトの晩餐会 - ボードゲーム。ゲームデザインとイラストはフーゴ・ハル & 奥谷道草
  • 『迷宮砦の攻防』 - 『迷宮キングダム』をテーマにしたボードゲーム
  • シェフィ』 - ひつじを殖やすカードゲーム。コンピュータゲーム化もされた

コンピュータゲーム[編集]

攻略本、ファンブックを制作した作品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 「ゲームマーケット2015春カタログ」、106ページ、株式会社アークライト、2015年5月。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]