Pikとは?
google/pik: A new lossy/lossless image format for photos and the internet
https://github.com/google/pik
Googleの開発した画像形式で、Guetzliの考え方を引き継いでいてButteraugliスコアが高くなるように設計されたもの。
JPEG XLのベースとなるコーデックの2つの内の1つになるとみられる(もう一つはFUIF)
GuetzliやButteraugliに関してはこちらの記事に詳しく纏まっているので参照してみてください。
* Guetzli/Butteraugliに関するあれこれ
今回はKodak Lossless True Color Imageの24枚の画像を用いて他の画像形式と性能を比較してみました。
- 使用したソフトウェアのバージョン
pik b4866f
ImageMagick 7.0.7-24 Q16 x64
mozjpeg v3.3.1
Guetzli v1.0.1
avif(libaom) v1.0.0-2150-g46b5e7590
heif(x265) v3.1+7-147fb92c5ed5
jpgとwebpの変換およびSSIM、PSNRの算出はImageMagick 7.0.7-24 Q16 x64で行いました。
グラフ
SSIMやPSNRではavifが優勢ですがButteraugliではpikが優勢という結果に。
それとGuetzliでは従来の画質指標ではかなり低めの数値が出ていたのでpikもそうなのかと思っていましたが意外と高めの数値が出ています。
処理時間に関してですがPikはWindows用のバイナリをビルドすることが出来なかったのでWSLでUbuntu用のバイナリを作成してそれを実行しています。
なので若干ロスがあるかもしれません。
主観評価
あくまで一例です。
※ ブラウザでの表示に対応していない形式に関しては一旦pngに変換してアップロードしています。
等倍ではわかりにくいので4倍に拡大したもの
雑感
avifはSSIMやPSNRのスコアは高いのですが肌の質感が消えてしまっています。
コマンドラインオプションを変更すれば改善するかもしれませんが心理的画質の調整はまだまだのようです。
見た感じ一番綺麗なのはPikですかね。
もっと色んな画像で試してみないと最終的な結論はなんとも言えないですがこの画像で試した限りではPikの性能は悪くないのではないでしょうか。