i*のSD図に変換可能で,i*の表記の複雑さを解消した表記方法として,アクタ関係行列が提案されている.本稿ではこれをセキュリティ対応に拡張したアクタ関係表に基づくセキュリティ要求分析手法(SARM)を提案する.本手法はi*に対してセキュリティ対応をしているi*-Liu法で作成するモデルを表現可能であり,以下の利点をもつ.(1)表形式で作成しやすい(2)表形式で関係性を検証していくのでアクタ間の関係を網羅しやすい.(3)タスク間の関係をandとorの構造化で表現し,要求を論理的に表現できる.更にSARMの活用方法を提案する.
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